妖々といこう

*

超オススメ本「キャラクター・パワー」で妖怪屋の私がハマッた5つのポイント

   

ご報告が遅くなりましたが、
先日、中小企業や個人向けに妖怪キャラクタービジネスセミナー
というのを初の試みでやってみたんですよ。

そのセミナーの準備というか参考に
法政大学社会学部教授 青木 貞茂さんの作品である
キャラクター・パワー」というのを
購入いたしまして。まーこれが私の中で空前の大ヒットをしたのです。
面白すぎて一日で読みきってしまったほどです。

ダウンロード

私はですね~。かねてより

ゆるキャラって妖怪っぽいよなぁ

って思っていたんですよ。
実際、妖怪モチーフのゆるキャラだっているくらいですからね。
クマモンだってふなっしーだってどことなく、妖怪っぽいですよね?
私は、そもそも、ゆるキャラが流行る理由はなんだろう?って
疑問に思っていたんですが、この「キャラクター・パワー」には
その答えとも呼べるべき考察が、歴史的な裏付けとともに
しっかり書かれていたので、読みすすめながら
これだ!!!っていう感じで、疑問の答えに
何度も何度もハマッていったんですよ。
これは妖怪好きでない人にも是非とも紹介したい本なのです。

きっとこれだけではわからないので、
私の妖怪屋的観点からハマッたポイントについて
5つほどに分けて具体的に説明してみます。

1.キャラクターの起源について

第三章の「三つの自然とキャラクターの成立」
ここが私にとっては一番大事なポイントなんですが、
青木教授はその節で、
キャラクターの起源は複雑な自然を飼いならし、理解・コントロールできる
対象としてみなすために、自然を擬人化して創造した、神様

だと言っているのですが、これ、そのまま妖怪の起源と言い換えてもいいものなんです。
日本の神様は一神教のように唯一ではなく、八百万の神というように
ものやこと一つ一つに神が宿るように細分化されて存在しています。
妖怪はその一部の事象(自然現象)やモノから生まれてきていますから
神の起源と大きく重なるのです。この擬人化という文化的行為、
これが現代におけるゆるキャラの大量発生につながっている。とこう
ゆるキャラが流行っている理由がわかった感満載です。

 

2.信仰から娯楽へ

上記で起源がわかりましたが、その後の節でどのように神様から妖怪に
変わっていったかが書かれていましたのでこちらに注目しました。
江戸時代にはあらゆるものが商品、娯楽化していきましたが、妖怪が
具現化したのも多くはこの時代だということです。青木教授は
妖怪も時代にあわせて娯楽化(恐怖だけでなく笑える存在に)するなかで
信仰が薄れ、世俗化が進行した姿ではないかと触れています。
現代における「妖怪ウォッチ」は特にわかりやすい例ですね。
妖怪ウォッチの場合は恐怖どころか、子供にさえ受け入れられるように、
徹底的に怖さを排除して、娯楽要素を取り入れています。
江戸時代から現代まで、商業が発展するのにあわせて、ゲゲゲの鬼太郎が
登場したり、妖怪ウォッチが登場したり、世俗化が
進んで変わり続けてきたのだと言えます。

3.妖怪とブランディング

キャラクターとブランディングは非常に密接だという節がありました。
例えばご当地ゆるキャラでいうと地元のブランド化なわけですが、
八百万の神がモノに宿るという文化が根底にある日本においては、
その商品がまるで人格をもつように命を吹き込み人格化するのがブランド化である
と言っています。妖怪にからませていえば、ブランド化とは意図的に
つくも神(物が時を経て人格をもつ妖怪)という作る行為だとしています。
顔のない商品については、人との絆をもつために顔や人格を作る必要があるということです。
少しビジネスよりの観点になってしまいましたが、
妖怪という存在はビジネス上でも重要な意味を持ちそうだということが
ここでつながりまして。私的にものすごく腑に落ちたのでした。

 

4.自己ブランディング

上記では企業の商品について触れていましたが、私が特に重要だと思ったのは
自己ブランディングについてなのです、青木教授はこの文節では妖怪には
特に触れていませんでしたが、青木教授は日頃から大学生と接していて
自分を客観的にとらえることができていないと思うことがあるそうです。
婚活、就職、仕事においても、自己を明確にしてその価値を伝える ことが
出来なければそれは存在していないのも同じだと言っています。
私は起業していますから、これは、大げさだとは思っていません。身にしみて
そう思うのです。
飛躍しすぎかもしれませんが、ここで私は一つの連想をしました。
自己を明確にして伝えるという事、つまりキャラクターを作ること。
さらには上記までの流れでいうと、それってつまり自分という
妖怪を作る行為だよね。と思ったわけです。
青木教授も本の中で触れていますが、日本人は歴史的背景から
ネガティブ思考であるという文もあいまって
そうだ、自己ブランディングするには
自分をモチーフにした妖怪を作ればいいんだ!

とこんな感じで連想していったわけです。我ながらムリヤリ感ありますが。
こちらの節は、妖怪キャラビジネスセミナーをやるために
一番の気づきとなりました。きっと自分妖怪をつくれば
自分の嫌な部分が客観視できるし、嫌な部分を反転させることで
いい部分も見つかるに違いないと私は思ったのです。
これが私の生み出したネガティブ・アプローチです(どや)。
流行らせたい。
※ドヤ顔しといてなんですが、調べてみたらネガティブアプローチって
既に広告業界で使われている用語でした。何にしよう。もののけアプローチ?
何度かキャラビジネスセミナーをやって実証していきたいと思います。
※以下はネガティブアプローチで生まれた自分妖怪達です!

10954764_920424354658058_1073833683_n10955245_920424394658054_692203484_o 10965038_920424387991388_2004115973_o 10965105_920424364658057_1381385451_o 10967207_920424377991389_398337922_o

 

5.オリンピックに向けて

なんと、青木教授はオリンピックにも触れていて
オリンピックでは是非ともクールジャパンのキャラクターが活躍して
「平和」と「かわいい」のシンボルになってほしいと言っていました。
日本のキャラやアニメは全世界に莫大な数のファンがいます。
青木教授も言っていますが日本はいわゆるサブカルの聖地なのです。
ここを強みにする必要があると私は思っています。
もしオリンピックで初音ミクが踊ったら恥さらしだという意見も
ちらほら見えますが、これは誇っていいのではないでしょうか?
歴史に裏付けられた、世界で勝負できる立派な文化ですよ。
私もオリンピックまでに第二次妖怪のブームの裏で
掘れば掘るほど深い妖怪文化を支える立役者に成りたいと
本気で思っています。
青木教授、非常に素晴らしい本をありがとうございました。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Google Bookmarks
Share on Facebook
LINEで送る
Pocket

 - レビュー・おすすめ